このページでは、Windows のネットワークプレイス機能を使って、 FTP サーバにファイルをアップロードする手順を紹介します。
「ネットワークプレイスって何?」という方は、このサイトの 紹介ページをご覧ください。 また、ネットワークプレイスの登録が終わっていない場合は、 登録編を先にどうぞ。
ネットワークプレイスを登録した直後は、エクスプローラでそのディレクトリが 表示されていると思います。
2 回目以降や、「うっかり消しちゃったよ〜」という場合は、 Windows のスタートメニューから、「マイ ネットワーク」を開いてみてください。 登録したサイトのアイコンがあるはずなので、そいつを開けば、 ネットワークプレイスにアクセスできます。
登録するときに「パスワードを保存する」のチェックをはずしていた場合は、 ここでパスワード入力のダイアログが表示されます。
ここで注意! 登録編でも説明しましたが、ファイルのアップロードを始める前に、
エクスプローラで表示された内容の中に、public_html
や
www
などといったディレクトリがないか、確認してください!
プロバイダによっては、FTP で接続してすぐの場所にファイルを置くのではなく、
public_html
などの中に置く方式をとっている場合があります。
アップロードを始めるときには、そのディレクトリを開いてから行います。
よくわからない場合は、お使いのプロバイダに問い合わせてみてください。
さて、アップロード先のディレクトリを開いたら、いよいよファイルを アップロードします。
まず、Windows のスタートメニューから「マイ コンピュータ」を 開きます (わかっている人は、もちろん Windows エクスプローラや その他のファイラからでも OK です。お好きなものをどうぞ)。
次に、アップロードしたいファイルをネットワークプレースに コピーします。これには、次のようにいくつかやり方があります。 お好きな方法でどうぞ。
どれを選んだ場合も、コピー状況のダイアログが表示されて、 しばらくするとアップロードが完了します。 「あ! 間違えた!」という場合はここで「キャンセル」ボタンを 選べば中止させられますが、ボタンを押すまでに転送されてしまった 分は取り消せないので、注意してください。
ファイルやディレクトリをアップロードする方法は、 もうわかりましたよね。後はこれの応用ですが、 自分の作ったホームページをまるごとアップロードするのも 簡単です。
自分のパソコン上のファイルやディレクトリをまるごと選び、 ネットワークプレースにそのままコピーしてやればいいのです。
例えば、自分のパソコン上では、C:\MyHomePage\
で
自分のホームページを作っているとします。
まず、マイ コンピュータで C:\MyHomePage\
を開き、
その中にあるファイルやディレクトリを全部選択し、
メニューから [編集]→[コピー] を選びます。
次に、マイ ネットワークから、登録してあるネットワークプレースを
開きます (くどいようですが、public_html
などの
ディレクトリに入れるプロバイダの場合は、これを開いてください。
public_html
の外にファイルを置いても、ホームページを
公開したことになりません)。
そして、メニューから [編集]→[貼り付け] を選びます。これだけです。 あとはエクスプローラがやってくれます。
もちろん、2 つのウィンドウを並べて、マウスのドラッグアンドドロップで コピーしても OK です。使いやすいほうで
「間違ってファイルをアップロードしてしまった」 「プロバイダの容量制限にひっかかりそうなので、古いファイルを消したい」 「期間限定のページを公開していたが、終わったので削除したい」 ……いろいろな理由で、一度アップロードしてしまったデータを、 サーバから削除したくなることもよくあります。
ネットワークプレイス内にあるファイルは、 パソコン上のファイルと同じ手順で削除できます。 一応、いくつか例を挙げておきましょう。 ネットワークプレイスを開いて、削除したいファイルを選んだ後、 以下のいずれかの操作を行えば OK です。
ホームページを公開する際に重要なこととして、 パーミッション (アクセス許可) の設定があります。 HTML や画像だけのサイトではとくに意識しなくても問題ないですが、 CGI で掲示板を設置する場合などは、「CGI スクリプトには実行権限をつける」 といった設定が必要になってきます。
パーミッションの設定を行うには、ネットワークプレースを開き、 設定したいファイルを右クリックします。ポップアップメニューが表示されるので、 [プロパティ] を選んでください。
すると、[FTP のプロパティ] というダイアログが表示され、 ここの [アクセス許可] のところでパーミッションの設定が変更できます。
ちなみに、通常のデータに使われるパーミッション設定「644」は、 このダイアログでは次のようになります (v と書いてある箇所にチェックを入れ、 他ははずします)。
アクセス許可 | 読み取り | 書き込み | 実行 |
---|---|---|---|
所有者 | v | v | |
グループ | v | ||
すべてのユーザー | v |
つまり、自分は読み書きできて、他の人は読むのはいいけど 書いちゃダメ、ということですね。
一方、CGI スクリプトに使われるパーミッション設定「755」は、 次のようになります。
アクセス許可 | 読み取り | 書き込み | 実行 |
---|---|---|---|
所有者 | v | v | v |
グループ | v | v | |
すべてのユーザー | v | v |
さきほどの 644 に、誰でも実行していいよ、という設定を 追加したかたちですね。
分かった方もいるかと思いますが、アクセスの種類は、読み取り = 4、書き込み = 2、実行 = 1 という数字に対応しており、「644」などの数字 3 桁はそれぞれ「所有者」「グループ」 「すべてのユーザー」に対応しています。詳しくは、CGI についての サイトや書籍などを参考にしてください。
「ネットワークプレイスの登録を間違えた」 「登録していたネットワークプレイスがいらなくなった」などの 理由で、ネットワークプレイスの登録を削除したい場合は、 マイ ネットワーク内にあるネットワークプレイスのアイコンを 削除すれば OK です。削除の方法は、ファイルを削除するときと同じで、 ネットワークプレイスのアイコンを選んで、削除の操作をすれば OK です。
なお、ネットワークプレイスのアイコンを削除しても、 ネットワークプレイス内のファイルは、サーバ上に残ったままで、 一緒に削除されてしまったりはしません。
うまく使えたでしょうか。「接続できない」などの問題が起きた場合は、 問題解決編も参考にしてください。
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